この時代、もちろん江戸とは呼ばれておらず、関東地方の多くは原野だったと思われる。アズマエビスを象徴するかのように、ここのご祭神は大黒様、恵比寿様に加え平将門なのである。
神田明神といえば神田祭だが、昔はずいぶん荒っぽい祭だったようだ。資料館で会った職員らしき人によると、神田祭はただ荒いだけでなく格式が高く、江戸城に入ることを許されていた唯一の祭だった。
しかし維新後は薩長の圧力で徐々に縮小されていったとか。
今日の神田明神は結婚式ラッシュだ。
厳かな式の続く本殿の裏手に回ると、そこにあるのはなぜか「銭形平次の碑」だ。
どうも小説中の平次はここら辺りの住人だったらしい。
碑の発起人には有名俳優などに混じって小説家、角田喜久雄 の名前が連なる。
オタクの聖地、秋葉原から目と鼻の先にこんなところがあるのがおかしい。
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