『ドント・ブリーズ (Don't Breath)』 は、低予算ながら良くできたサスペンスだ。
しかし、予告編は多くを語りすぎており、観ることをお勧めしない。
特に YouTube 等にアップされた 2分を超す版は、映画の転換点となる重要なエピソードを含んでいる。
私はなにも予備知識無しで観たので(アドバイスに感謝)、文字通り手に汗握った。
おそらく多くの客が息を止めて観ていたに違いない。
ほとんど無名俳優しか出てこないが、ただのどっきり映画ではない。
ヘップバーン主演の 『暗くなるまで待って』 にヒントを得たようだが、なかなか知的に書かれた脚本である。
日本の映画人も演技できない素人のようなアイドル俳優を使わず、これぐらいのものを作って欲しい。
本作は話が進むに連れて、「がんばれ窃盗団!」と応援したくなる奇妙な映画でもある。
細かいことを言い出すと「なんであんたにはあれが効かない?」などきりがないのだが。。
とりあえず終わってホッとするのも束の間、物語は苦い終わり方を迎える。
北村薫の 『盤上の敵』 を思わせるある種の文学的余韻も感じさせる。
この映画が好きになれない人は相当数いるだろうが、退屈する人間はいないと断言できる。
暗闇のシーンなど、なにか人間の怖れの根底を突いてくるからである。
ラベル:映画・ドラマ




