普通に生活してれば、ほぼ行く機会がない土地だ。
しかし、(伝)仁徳天皇陵など古墳が大量にあり、世界遺産候補になっているのだ。
確かに日本の古墳時代は興味深いもので、文化交流や遺跡という世界遺産の本道ともいえる。
しかし、現実に仁徳陵を前にすると、堀を隔てた「ただの森」であり、正直ぱっとしない。
周囲がランニングコースとして整備されているが、中に入れないので親しみも沸きにくい。
管轄が文化庁でなく宮内庁なのが問題のようだ。
宗教・信仰対象なので詳しい調査は難しいのかもしれない。
しかし、UNESCO 世界遺産の基準からすれば苦しい言い訳だろう。
世界中の信仰対象が観光地でもあり、ノートルダム寺院やケルンの聖堂など誰でも入れる。
よく分からないものを世界遺産として認めるわけにはいかないはずだ。
(昨年、国は慌てて短期間の調査をしたばかり)
どのようなものでもそうだが、最初は文句なく素晴らしいものが出てくるが、だんだん質は落ちていくもの。
世界遺産もまさにそうで、富士山は自然遺産として落選し、文化遺産としてかろうじて登録した。
鎌倉は論外と書類審査で落ちた。
もちろん将来大阪の古墳群が「遺産」に認められる可能性も高いが、保存には一考の余地がある。
このままでは、外から森を拝むだけの「がっかり観光地」になってしまうだろう。
ところで、堺をぶらつくと、パチンコ屋がやたら多い印象だ。
しかし、偶然「引っ越しのサカイの本社」を発見。
同社は地元ということもあり、世界遺産登録運動の スポンサー だそうだ。
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